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『無垢なる迷彩と戦場の恋』

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2024年09月27日 16時01分
使用モデル名:CustomModel(その他)
対象年齢:全年齢
スタイル:リアル

「ドルチェ。都市部なのに森林迷彩なのか?」 ドワーフのグラッドは、腕を組んで眉をひそめた。目の前にいるエルフの女戦士、ドルチェは、ミリタリーロリータ風のフリル付きのドレスを翻し、堂々と迷彩柄のケープを羽織っていた。 「これがオシャレなんだよ、グラッド。迷彩柄は恋と一緒で、気持ちを隠しながらもその存在感を主張するものだよ。」ドルチェは自信満々に言い放つ。 「いや、恋っていうか、目立ってるぞ。そこは都市迷彩だろ?お前、完全にバレバレだ。」 グラッドは額を手で押さえた。 「関係ないよ。オシャレは戦いそのもの。都市迷彩なんてつまらないじゃない。森林迷彩だからこそ、この都会のコンクリートジャングルで輝けるの!」 ドルチェはくるりと回ってケープをひらりとさせた。だが、その仕草はグラッドにはただの的にしか見えなかった。 「冗談、顔だけにしろよ。本当に撃たれるぞ。」 グラッドは一歩後ろに下がり、彼女の奇抜な姿にため息をついた。 ドルチェは全く気にしない様子で、武器の準備を始める。「ふふ、グラッド。人生もファッションも、恋と一緒だよ。自分らしくいなきゃ楽しくないじゃない?」 「いや、楽しいとかの問題じゃなくてさ...」 グラッドは周囲を見回しながらボソッとつぶやいた。「都会で森林迷彩なんて、ただの的だろが...」 二人は都市の中央広場に向かって歩き続けていた。ドルチェは迷彩柄のドレスで堂々と歩き、グラッドはその後ろから不満そうに足音を響かせていた。 「なあ、本当に大丈夫なのか?」 グラッドは後ろを振り返り、街のビル群と人々を見渡した。完全に浮いているドルチェの姿を見て、彼は確信した。 「なんで?問題ないよ。むしろこの方が注目されていいでしょ?」 ドルチェは平然と言い放ち、リボンを直した。 「お前の考えはいつも極端なんだよ...」 グラッドは苦笑しながら、「狙われてるかもしれないって、分かってるか?」と忠告した。 「狙われる?それもまた恋のスリルだよ、グラッド。きっと敵も私の美しさに撃つのをためらうよ。」 ドルチェは自信満々で、全く危機感がない。彼女の無邪気さに、グラッドは再びため息をついた。 グラッドは彼女をじっと見つめてから、ふと何かを思いついた。「じゃあ、間を取ってギリースーツはどうだ?」 「どこが間なのよ!」 ドルチェは目を見開いて、驚きと怒りが混ざったような声で叫んだ。 グラッドは肩をすくめながら、冗談めかして続ける。「かわいいしな、ギリースーツってさ。」 「かわいくない!」 ドルチェは完全に憤慨して、腕を組んでそっぽを向く。「そもそも、あんな葉っぱまみれの服がかわいいわけないでしょ!私はもっとエレガントでロマンチックな感じがいいの!」 「そうか、そうやって生きていけるならいいけどな。」 グラッドは小声でつぶやいたが、ドルチェには聞こえなかったようだ。彼女は先を行く。 しかし、都市の角を曲がった瞬間、二人は一斉に立ち止まった。目の前には、敵兵が待ち構えていた。 「ドルチェ、今こそ都市迷彩の重要性を理解する時が来たな。」 グラッドは小さく苦笑し、武器を構えた。 「ふん、そんなの関係ないよ!」 ドルチェは笑顔で、敵の前に立ちはだかった。彼女はまるで戦場で踊るかのように、軽やかに歩みを進めた。迷彩柄のフリルが風になびき、その姿は不思議と目を引いた。 「やっぱり、これでいいんだよ。私にはこれが合ってるの。」 彼女は嬉しそうに言ったが、グラッドは冷静に言い放った。 「冗談、顔だけにしろよ。今度こそ狙撃されるぞ。」 その後、戦闘が終わり、夕焼けではない美しい夜空が広がっていた。都会の喧騒が静まり、風が彼らの頬を優しく撫でる。漆黒の夜空に浮かぶ月が、静寂の中にたたずむ彼らを照らす。 空は青く深まり、星々は静かに瞬き始めた。まるで無数の砂粒が無限の時間を越えて、ただ一瞬のきらめきを見せるかのように、天空を覆い尽くしていた。彼らの歩みは止まり、ふと、夜の静けさに包まれた。 ドルチェは夜空を見上げ、そっとつぶやいた。「ねえ、グラッド。空ってさ…戦場みたいだよ。無限に広がって、どこまでも行けるけど、掴むことはできない。」 風は優しく、草原の匂いを運んでいた。それは、彼女の心の奥底にある迷彩のごとく、誰にも知られず、しかし確かに存在していた。

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ガボドゲ
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JACK
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いいねコメントありがとうございます。忙しくなって活動を縮小しています。返せなかったらすみません。

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