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連戦!@姫将軍フロリアン
先にロブリシュ王国がヴィルア北境を侵犯した際、予測より大勢ではなかったので、大軍で迎撃したヴィルア軍は逆撃して国境の城都2つを奪い取った。 此度、ロブリシュがそれを奪還するために兵を発したと報じられ、ヴィルアも大軍をリシャール王太子の指揮下に編成した。その中には、最強・最大規模のアヴェリンの傭兵軍も含まれる。 アヴェリン軍は常備軍であるから、準備の整っている約半数は命令下にすぐさま行動できた。リシャール殿下が諸侯らの軍を招集・編成する間に、アヴェリンは副将格のリジューヌらの7000を先発させ、自身もほどなく本隊を整え出陣した。 この迅速さと予想以上の規模に、ロブリシュ軍は進撃・攻撃を中止して滞陣した。アヴェリンはその対応に安心しつつ、各隊を日々移動させては野営陣地を築き、大軍で広範囲な防御・迎撃体制があると偽装した。 ウイブラム「もし、この包囲が看破され、本陣ないしいずれかを一点攻撃されたら、なんとしますか?」 ※イデュイア侯家で軍事に重きをなすタンバース家の現当主。 アヴェリン「そうなれば、迎え撃つだけだ」 その間に、リシャール王太子の率いる本軍が到着した。約3万の陣容であり、ほどなく2万が合流する予定だ。 王太子はアヴェリンを幕舎に呼んで協議した。数は明らかに勝っている。ロブリシュにも後続・後詰は想定されるが、こちらも同様。さらに招集をかけている。このまま力押しでロブリシュの侵攻軍を打ち破るべきだろうか? アヴェリン「殿下と私の軍で、5万近くになります。ロブリシュは、どう見ても2万そこそこです」 リシャール「では、一挙に押しつぶすか?」 アヴェリン「まずは全軍で押し出し、相手の意図を抑え込みます。こうすることで、両市はヴィルアは保護してくれると思うでしょう。また、ロブリシュの気風から迎撃すでしょうが、これは私が迎え撃ちます」 リシャール「お前の軍だけでは寡兵ではないか?」 アヴェリン「副将アンリ殿下に1万ほどを指揮させ、私にお預けください」 リシャール「よかろう」 アンリ「アヴェリンどの、ありがとうございます! この身、焼き尽くしてでも、ロブリシュを撃退します!」 王太子は興奮する弟をたしなめつつ、 リシャール「では、俺はどうしろと?」 アヴェリン「我々が攻撃を開始したのち、東へお進み…城都をお奪りください。後続も加われば、2〜3は取れましょう」 1枚目:「進めェ!」先の迎撃後、アヴェリンは転戦しフロリアンも別命を委ねられた。 2〜4枚目:転戦の前。 「拝命した。兵を集めよ!」 5枚目:どっちもフロリアンっぽいけど、騎乗の方だ! 笑 「防げ! 好機だ! 突撃!! ミア、後続を指揮して続けェ!!」 ※ミア=姫の側近修道女 7・8枚目:「兄上の命の通り、転戦する!」 「続けぇ!」 9枚目〜:じい