etc
ある村に嘘つき爺さんがいた。 村の子供は嘘つき爺さんもその嘘も大好きだった。 村の子供は爺さんに話をせがみ、爺さんは子供におとぎ話のドラゴンや怪物を倒した話を、飄々と語って聞かせるのだった。 あるとき、赤の女神の軍勢が村を襲った。 混乱の中、子供は爺さんを助け一緒に逃げようと駆けつけてきた。 爺さんは微笑みを浮かべながら、床下から剣を取り出し、ゆったりと立ち上がって刃に指を滑らせ、剣全体に光を走らせた。 それは死と真実の神フマクト、その信徒の武人のみが使える魔法だった。 子供は驚いて言った。 「フマクト信徒は嘘をつけないのじゃなかったの?」 爺さんは言った。 「だから…すべて本当のことなのさ。」 https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%88