(他称)オカルト探偵柊木境太朗氏の憂鬱
「今度の依頼は普通の人探しかと思ったのに……」 こんな地図にも載ってないような村に来る破目になって、村人に鎌を持って追いかけられたり、シロコ様だの何だのって……どうして毎回妙なことになるんだ……。 いいや、俺はオカルトなんて信じない! 今までだって見えたものは全部気のせいなんだ! さっさと連れて行かれた依頼人を見付けて、こんな山の中からはおさらばだ! 何故かいつも超常事件に巻き込まれる探偵。そのせいで最近はオカルト事件専門として名前が知られるようになってしまった。本来は本職レベルの霊感持ちだが当人は否定している。