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サイボーグ戦闘員の製造工場
『製造工場へようこそいらっしゃいました。私がご案内いたします』 ガイド役のサイボーグ戦闘員に案内され、製造工場を見学するサイボーグ戦闘員たち。 『あっ!あれ、私がこの間捕獲した人間だ!』 『あの人間も、私たちの仲間になるのね』 とはいえ、見るもの全てが新鮮……というわけではなく、 『あの工程、覚えてる』 『うん。私も、あんな風に改造されたっけ』 この工場は、言うなれば、彼女たちの第二の故郷。何故なら、こうして見学している彼女たちもまた、この工場で製造されたのだから。 『そうか。私たちの体も、あんな構造になってて……』 『こうやって製造工程を見ると、サイボーグの体の素晴らしさが、改めて分かった気がする』 今の彼女たちにとって、サイボーグ戦闘員へと改造されたことは、ネガティブな記憶ではない。自分たちは、人間よりもはるかに優れた機械の体を得たのだーーそう認識しているからだ。 『今日は、本当にありがとうございました』 『こんな素晴らしい体を与えてくれた組織に、もっと貢献出来るように頑張らなくちゃ』 サイボーグ戦闘員たちは、決意を新たにした。