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サイボーグ戦闘員たちの作戦会議
『それでは、今回の作戦について説明します』 組織の幹部から指令を受けたサイボーグ戦闘員が、他のサイボーグ戦闘員たちに、その内容を伝達する。 組織に絶対服従の彼女たちは、作戦の実行を拒むことが出来ない(もっとも、洗脳処理が施された彼女たちが、「作戦の実行を拒む」という反抗的行動をとることはないが)。故に、彼女たちは「作戦をどのように実行するか」について、仲間とじっくりと話し合う。 『ねえ、どうする?』 『私たちは、ここでターゲットを捕獲しましょう』 『……ということは、私たちはこの地点で待機すればいいね』 『うん。他の人間が近づかないように、しっかりと監視しなきゃ』 『私たちに出来るかな…?出動回数はまだ少ないけど』 『大丈夫だよ。いざとなれば、自動行動機能が作動するし』 そうして会議が終了し、解散となった後も、彼女たちは作戦内容の再確認を繰り返す。 『作戦に関するデータを照合しましょう』 『私たちは◯時にB地点に移動して…』 『ターゲットを無力化する…』 『分かってると思うけど、失敗は決して許されないからね』 『もちろん分かってるわ。組織に貢献することが、私たちの存在意義なんだから』 『組織に貢献出来なければ、私たちはただのガラクタだし』 そして彼女たちは、新たなターゲットの捕獲に向けて動き出す……。