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モノガタリのランニュウ

2023-11-03 08:24:20

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2023-11-03 08:24:20

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9

対象年齢:全年齢

「やっと見つけだぜ、先生」 突然俺達の前に現れた男はそう言った。 意味が分からないが、彼が俺を討つ為に現れた勇者であることはすぐに理解できた。 「あぁ、この目で見ればはっきりわかる。やっぱり俺達は結ばれる運命だったんだ」 勇者はまるで俺なんていないかのように、俺の側近に手を伸ばしほほ笑んだ。 「お前のことなど知らないな。そもそも、この世界の人間ではないだろう」 彼女は魔力で編んだ鎧を身に着け、腰から剣を抜き構える。 確かにあの勇者の雰囲気は本能的に違うものだと、そう思うものだった。 「大丈夫さ、先生。俺は先生には優しく紳士的であると決めてるからそのくらいで怒ったりはしない。そもそも異世界で生まれ変わったんだから記憶がないのも仕方ない。先生以外の女だったら顔面がぐちゃぐちゃになるくらい殴ってたが先生なら笑って許せる。 とはいえ俺のことを忘れたままというのは悲しいから、ちゃんと思い出せるようにしてあげるさ。先生はどんな風に笑って、どんな癖があって、どんな食べ物が好きで、どんな笑い方をして、どんな歩き方をして、どんな風に食べるか、どんな思い出があるか、ちゃんと思い出せるようにするさ。痛いことはしないよ、愛するってことは痛めつけることじゃない。深い愛情で包み込むってことだ」 「…異常だな」 剣を構え、前に出ようとするが俺はそれを静止する。こんな男に彼女を近づけさせたくはない。こんな歪んだ男に…渡すわけがない。 「行くぞ!!」 最初から全力で立ち向かうが、向こうの力はこちらの想定以上だった。 勇者だった頃の、聖剣の加護があった自分よりも遥かに強い。すべてにおいて上回っていた。 「俺は女神の加護によって俺の基礎能力を100倍に引き上げられている。お前のような間男に負けるはずがない。 先生と添い遂げるために俺は女の扱いを学び、知識を付け、力をつけ、そしてこうして先生と再会した。お前は俺達の逢瀬を邪魔する間男なんだよ。一息に首を刎ねてやりたいが、お前が大人しく降参するなら殺すのだけは止めてもいい。俺としても先生と喜びを分かち合いたくて、この時間が惜しいんだ。所詮お前は女神に選ばれたと思い込んでる偽物。聖剣も、勇者としての役割さえもただモノガタリを盛り上げるための借り物に過ぎない。偽物ごときが邪魔をするな。 いいか?こっちの世界で死んだ先生が、この世界で生まれ変わったんだ。俺も死んで、こっちに来て…あぁ、やはり俺達は結ばれる運命だったんだ!!」 重い一撃。 俺の剣はひび割れ、圧倒的な魔力と重圧で身体が悲鳴をあげている。元勇者であり、魔王となった俺とこんなにも差があるのか。いや、女神はそれほどまでに俺を捕らえたいというか。 「そんなことは-----」 「下がれ」 負けじと魔力を開放しようとしたとき、俺の側近が俺と勇者の間に割って入り、勇者に向けて剣を振るうと勇者は遥か後方に吹き飛んだ。 「力任せに剣を振っては格上に勝てはしない。お前は少し冷静になれ。 剣は怒りで振るうものではない。研ぎ澄ませ。お前の剣はどんなものだったかを」 俺の前に立つ彼女は、かつて剣士だった頃の彼女と重なった。どれだけ否定しても…いや、否定したかった彼女の姿と重なってしまう。 「お前は…」 「お前はお前だ。誰がなんと言おうと、偽物ではない。お前は何も変わってはいない。 …真っすぐ、己の信念に今も準じているだろう?」 その立ち姿に俺は心を奪われる。君はたとえ生まれ変わっても君なのだろう。 そして…俺はそんな君に、何度だって恋をする。 …というわけでモノガタリの続編です。 敵勇者くん登場。最高に狂ってますが拗らせてる人だからこそ女神がこの世界に呼びだすことができるだけの魂を持った人間でした。魔王の側近(黒の剣士)の事を先生と一貫して呼んでますが、顔が似てるだけの別人です。別に生まれ変わりとかではないです。

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