被害報告
発見された時には彼女がもう手遅れな事は誰の目にも明らかだった。 路地裏で発生したスライムに気が付かず近づき過ぎたせいで捕食されてしまったようだ。 スライムの溶液で露わに成った歳の割には立派な胸を荒い呼気で揺らしながら我々に助けを求める様に見つめていた。 我々としても助けてやりたいのだが、既に彼女の体の中身はスライムに吸収され辛うじて人の形を保っているだけだった。 こんな不幸な事故に巻き込まれなければさぞ男を楽しませてくれたであろう肉体は徐々にスライムの栄養として不定形の体内に溶けて行きそして最期は何も残らず消えてしまった。