なになに?結界石の修復?一人でできる?私が手伝ってあげようか?
結界石の修復を依頼されたんだけど、 これはちょっと一人だと難しい案件かもしれないな。 そんなことを思いながら方法を模索していると、 面倒くさそうな女の子に声をかけられた。 手伝ってくれようとしているのは嬉しいんだけど、 なんとなく見下しているような、バカにしているような表情をしている。 多分、本人は悪気がないのだろう。 頼られることを望んでいるのを隠し切れない顔ともいえる。 おそらく、結界石に関しても知識はあるだろうし、 ここで変に意地を張る必要もない。 大人しく頭を下げておくか。 僕は素直に困っていたところだから助力を感謝する旨を伝えると、 少しもったいぶりながらも彼女の顔はキラキラと輝いて、 胸元を一叩きして飛び切りのドヤ顔を見せてくれた。