敗戦国の民
「我々、教国の支配を受け入れず抵抗を続けるなんて馬鹿な奴らだ」 城塞都市に立て籠もり籠城戦をしていた敵国は我が国の戦術魔法《石化の暴風雨》によりその全てを石へと変えた。 建物の陰には隠れるように座り込んだ女がそのままの姿で石化していた。 「素直に降伏していれば肉欲を享受出来たものを…」 衣服に包まれていた女の乳房は石化した衣服が砕けた事で世界に晒されている。 我が神は肉欲を司る。 禁欲を行うこの国の民は死後裁きに合うだろう。 「せめてもの情けだ。その乳の美しさ我が記憶に焼き付け、減罪の足しにしてやろう。罪を償い生まれ変わったその時は肉欲に抗わず性を貪るといい」