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魔女狩り・3
「報告します。学長は自害したそうです。」 「想定内ではあるな。もう魔女は生まれない、ということか。我々に関する記録はどうなった?」 「発見した者と他数名で全て処分したとのことです」 「では、予定通り学長の死が発覚する前に船へ向かえ。もうこの国に用はない。我々は自由を手に入れたのだ」 「あの娘はどうします?」 「貧相な体つきながら具合は良い。学長への恨みの捌け口として使いたい者もいるだろう。連れて行け」 「移動中に娘に魔術を使われる可能性は…?」 「そうか、お前は新入りだったな。別にこの部屋や拘束具が魔術を封じているわけではない」 「禁呪」とは、術者の魔力を大量に放出し続け永遠に枯渇させる、まさに呪いの術であった 魔力を失った少女は異国の地へと連れ去られ、最後の魔女狩りは終わる 彼女は父の所業と末路、そして自身が魔術師としての死を迎えたことを知らされ、全てを諦め慰み者としての日々を受け入れていく その後、学長の死とその娘の失踪で学院は大混乱に陥るが、魔女は二度と現れることはなかった 前→https://www.aipictors.com/r/posts/575113 waiNSFWIllustrious_v120