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感謝と祈願
大晦日と元旦を跨ぐ夜、この村では儀式が行われる。 行く年の無事に感謝し、来る年の平穏を祈願する。その祝詞を、女体に記していくというものだ。 都会での喧噪に疲れ、この村に越してきたのが4月。そんな前時代的な因習があるとは聞かされていなかった。それもそのはず、この儀式は他言無用とされているためだ。 女体を差し出す家は当番制で決まる。今回は歓迎の意も込めてなどと言われ、我が家が選ばれてしまった。 もちろん、私は強く反対した。しかし、年末のテレビ番組を楽しむ我が家に男たちは押し入ってきて、強引に事を進めた。私は暴力を受け拘束され、妻と娘は目の前で無理矢理着替えさせられた。 「郷に入っては郷に従えじゃ。そこでおとなしくしとれ」 「安心せえ。別に食おうってわけじゃねぇ」 儀式に参加するのは村中の男たち。当番の家の男は参加を許されず、私は部屋の外で椅子に縛られていた。目の前を男たちが通り過ぎ、妻と娘がいる部屋に入っていく。祝詞は1人につき1文字記すと言っていた。10人、20人……私は途中で数えるのをやめた。 しばらくして聞こえてくる妻の抗議の怒声と娘の泣き叫ぶ声。祝詞を読み上げる声が続き、そして時折発せられる男たちの歓声。妻と娘の身体に文字が記されているのだろうが、それだけで終わるとは到底思えなかった。私の頬を、静かに涙が伝った。やがて妻と娘の声は聞こえなくなり、私は気を失った。 気が付くと新年の日差しが目を刺した。涙の乾いた跡が頬に張り付き、すぐに冬の冷気が身体に忍び込む。私は拘束を解かれていて、床に崩れ落ちていた。そして、薄気味悪い笑顔を浮かべた男たちに囲まれていた。 「終わったぞ。ご協力感謝じゃ」 「都会の娘はいいもんじゃ。いい匂いがするし、肌も綺麗だし」 もはや怒りも、立ち上がって殴りかかる気力もなかった。 「筆でこう、くるくるっとしてやるとな、色っぽい声で鳴くんじゃ」 「嬢ちゃんも必死で身を捩ってかわいかったの」 「嫁さんすぐ気をやってたが、ありゃ欲求不満じゃねぇか? あんたが毎晩しっかり可愛がってやらんといかんぞ」 私は床を見つめていた。枯れたと思った涙が、目の奥で再び熱を帯びた。 「来年はあんたも参加するんじゃ、そう落ち込むでねぇ」 離れていく男たちの談笑。扉の向こうには、妻と娘がいる。開けるのが怖くて、私はその場でうずくまっていた。 ※なんとなくモデルを漁っていたら、素晴らしいモデルを見つけたのでテストも兼ねて。 このイラストはそのモデルを使ったイラストを参考にさせていただきました。めちゃめちゃ刺さったので……。 ※Civitaiです。↓ https://civitai.com/images/57883162 触手とか植物がうまくいくのかわからないので完全に乗り換えるかはわかりませんが、たぶん今後はこのモデルを使うんじゃないかと思います(もしくはebaraとの併用)。 絵柄が変わっちゃうのは仕方ないかな……。ebaraとマージできたらいいんですけどね(できるのか?)。