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煩悩の鐘が鳴るとき

18

2024年12月30日 16時08分
使用モデル名:CustomModel(その他)
対象年齢:全年齢
スタイル:イラスト
デイリー入賞 147
参加お題:

エルフの世界、エルファイアン。その中心に位置する深緑の森には、古来より「除夜の鐘」と呼ばれる神秘の鐘が存在した。その鐘は決して開けてはならないと伝えられ、人々は畏敬の念を持ってその存在を守り続けていた。 ある日、エルファイアンの女戦士であるルナティーナは、王国の命を受け、人間界の賢者フィリウスを誘惑する任務を負った。エルフと人間の間に長年続く対立を解消するため、王であるザルバドスはフィリウスをハニートラップにかける策を練ったのだ。 「任務は理解したわ。でも、どうして私が?」とルナティーナは不満げに尋ねた。 ザルバドスは微笑を浮かべ、「君の美貌と才能ならば、任務は成功間違いなしだよ」と答えた。 ルナティーナは肩をすくめ、「まぁ、恋は戦争と一緒だな」と呟きながら人間界へと向かった。 人間界に到着した彼女は、フィリウスの弟であるエリオットと出会う。彼は兄とは対照的に、快活で好奇心旺盛な青年だった。 「君はエルフかい?こんなところで何をしているんだ?」とエリオットは瞳を輝かせて尋ねた。 ルナティーナは軽く笑って、「秘密の任務中よ。でもあなたには関係ないわ」とそっけなく答えた。 しかし、エリオットは諦めず、「じゃあ、僕が案内してあげるよ。人間界は初めてなんだろう?」と提案した。 ルナティーナはしぶしぶ同意し、「仕方ないわね。恋は冒険だもの」と微笑んだ。 二人は共に人間界を巡り、次第に打ち解けていった。しかし、本来の目的であるフィリウスは彼女の誘惑を冷静にかわし、こう言った。 「美しいエルフよ、君の目的は見え透いている。だが、私はそのような策には乗らない。」 ルナティーナは思わず舌打ちし、「冗談、顔だけにしろよ」と小声で呟いた。 一方、エリオットはルナティーナに心惹かれ、ついに告白した。 「ルナティーナ、君と過ごす時間は宝物だ。僕と結婚してほしい。」 彼女は驚きつつも、「あなた、本気なの?恋は嵐のようだな」と照れたように答えた。 結局、二人は結ばれ、エルフと人間の和解の兆しとなった。しかし、ルナティーナは好奇心から「除夜の鐘」を開けてしまう。 その瞬間、空は暗雲に包まれ、108つの煩悩が人間界に降り注いだ。 「まさか、こんなことになるなんて!」とルナティーナは狼狽した。 エリオットは彼女を抱きしめ、「大丈夫だ、僕たちでこの混乱を収めよう」と励ました。 夜空に月が浮かび、星々が煌めく静寂な時間。天空を漂う雲はまるで白銀の絹のようにたなびき、大地は深い眠りに包まれております。風は優しく木々を揺らし、その囁きは遠い昔からの物語を伝えているかのようです。その中で、ルナティーナとエリオットは手を取り合い、新たな希望を胸に抱きながら、未来への一歩を踏み出しました。自然の調和が再び訪れる予感が、彼らの周りに静かに広がっていくのでした。 おしまい ------------- 鐘のどこが開くんだよ

コメント (2)

ガボドゲ

来年もよろしくお願いします。 良いお年を😊

2024年12月31日 07時00分

Epimētheus

来年よろしくおにがしま。

2024年12月31日 08時44分

Jutaro009
2024年12月30日 22時27分

Epimētheus

2024年12月31日 08時42分

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投稿

いいねコメントありがとうございます。忙しくなって活動を縮小しています。返せなかったらすみません。

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