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ばいばいスノーマン
スノーマンはほほえんでいいました 「わりとへいきみたい!」 しかしスノーマンのからだは、どんどんとけていきます スノーマンがしゃべることは、もうにどと、ありませんでした。 子供たちは息を切らしながら、安堵の笑みを浮かべ、お互いの手をしっかりと握りしめました。 恐ろしい夜が終わり、彼らの周りには静かな朝の光が差し込んできました。 暖かい太陽の光が森を照らし、やさしい風が彼らの頬をなでました。 「やったね、みんな...」 一人がつぶやきました。 三人は手を取り合いながら、安らかな朝の光の中に消えてゆくスノーマンを見送るのでした