会社の後輩ちゃん③
後輩ちゃん②の翌日の話。 昨日のことは普通にばれた。それもそのはず。 「すみません、先輩…」 目の前で恥ずかしがってるこの後輩ちゃんを見れば、すぐわかることだった。 ややぼさぼさ感の残った髪。 やや皺がついたスーツ。 昨日の最中に飛んでしまって止まらなくなった首元。 多くのメンバーが昨日、私と彼女が飲みに行っていることは知っていること。 数え役満にもほどがあった。 「昨日はお楽しみでしたね!」 といったような、冷やかしも聞こえてきて、やや照れくささはあるが、 俺も彼女も望んでしたことなので後悔はしていない。 それは目の前にいる彼女の幸せそうな笑顔が何よりの回答だった。