ナショナルジオウンダバー＿　ハリネズミ　その進化

★クラゲリス・アクアティカ・フルイタンス (Jellyricus aquatica fluitans) 存在した年代: カンブリア紀 (約5億4100万年前) 大きさ: 直径約10cm 食性: プランクトンや小型の海洋生物 クラゲリス・アクアティカ・フルイタンスは、 カンブリア紀に生息していた原始的な水中生物で、 無脊椎動物に分類される。 体は透明で、触手を使ってプランクトンや小型の海洋生物を捕食する。 浮遊性の生活様式を持ち海洋の表層を漂い効率的に餌を捕らえる。 透明な体と不規則な浮遊性の生活様式により捕食者の目をあざむいたが その反面、遊泳速度が遅く、強い海流に流されやすかったという。 ★クロコディリクス・アクアティカ・プレダトリス (Crocodilicis aquatica predatoris) 存在した年代: デボン紀 (約4億年前) 大きさ: 全長約1.5m 食性: 魚や小型の水生生物 クロコディリクス・アクアティカ・プレダトリスは、 デボン紀に生息していた水中生活をする爬虫類である。 強力な顎と鋭い歯を持ち、魚や小型の水生生物を捕食する。 水中活動が得意で、強力な捕食者としての地位を確立していた。 半面、乾燥に弱く陸上では著しく活動が鈍り、他の大型の動物や水生爬虫類には格好の捕食対象とされていた。 ★メガリクス・テラストリス・マグナス (Megalicus terrestris magnus) 存在した年代: 石炭紀 (約3億5900万年前) 大きさ: 全長約2.5m 食性: 昆虫や小型の動物 メガリクス・テラストリス・マグナスは、石炭紀に生息していた陸上生活をする哺乳類である。大型化し、捕食者から身を守るための防御機構を発達させた。昆虫や小型の動物を捕食し、夜行性の生活を送っていた。 捕食者から身を守るための強力な厚い皮膚を持つ。 しかし巨体を維持する食糧となる小型生物の減少の影響によって その生息数は極めて少なくひっそりと時代の表舞台から姿を消した。 ★リザーディクス・レジェネラトゥス・スリムス (Lizardicus regeneratus slimus) 存在した年代: 三畳紀 (約2億5100万年前) 大きさ: 全長約1m 食性: 昆虫や小型の動物 リザーディクス・レジェネラトゥス・スリムスは、三畳紀に生息していたスリムな体型を持つ哺乳類と爬虫類の中間のような生物である。 エネルギー変換効率に優れた消化機構による タフな生命力と、その生命力を支える強い再生能力を持ち 大きな怪我からも素早く回復することができたといわれる。 器用な手先と俊敏なツメを持ち、高い脚力によって地上を駆け 昆虫や小型の動物を捕食し、昼行性の生活を送っていた。 スリムな身体は入り組んだ地形での優位性に長け 捕食者からの逃避、餌となる小型生物の巣穴へ侵入などに非常に有利であったとされている。 やや小型であるため、大型の捕食者に対して脆弱であり大型の爬虫類や初期の哺乳類捕食者に相対した場合は全くの無力であったといわれている。 ★ギガンティクス・ピロスス・マキシマス (Giganticus pilosus maximus) 存在した年代: ジュラ紀 (約2億年前) 大きさ: 全長約3m 食性: 穀物・果菜や小型の昆虫などの雑食性 ギガンティクス・ピロスス・マキシマスは、ジュラ紀に生息していた巨大な生物である。膂力に優れ、樹上生活を主とする。 全身を尖った体毛で覆われ、現代における猿のような生活を送っていた。果物や小型の昆虫、藻などを捕食し、群れで生活することで敵対捕食者から身を守っていた。 特徴的な防御陣隊形をもち、外敵に対して巨大な体を寄せ合い 硬くとがった体毛で覆われたを背を突き出す古代スパルタのファランクス防御陣隊形を想起させる鉄壁の防御形態は、まさに難攻不落とうたうわれるにふさわしい極めて堅牢な防御力をほこったという。 しかし病疫に対する耐性に劣り、群れでの感染症はその群れの 存亡にかかわる重大な危機であったといわれている。 ★フロギクス・マンマリウス・カエルス (Frogicus mammalius caerus) 存在した年代: ジュラ紀 (約2億年前) 大きさ: 現代の猫くらいにゃ（約30cm） 食性: 昆虫や小型の動物の肉食傾向の強い雑食 フロギクス・マンマリウス・カエルスは、 ギガンティクス・ピロスス・マキシマスと同じく ジュラ紀に生息していたカエルのような姿を持つ完全な哺乳類である。 高い適応能力を持ち、様々な環境に対応することができた。 昆虫や小型の動物を捕食し、夜行性の生活を送っていた。 高い適応能力、雑食性により様々な環境に対応することができた。 しかし小型であるため、常に大型の捕食者などの捕食対象とされ その数を減らしていったとされる。 骨格を除くほぼ全身が食用に適し、味は蟹に似て美味だという。 ……このような進化をへてハリネズミは現代の おもしろおかしくかわいらしい姿へと変わってきたといわれています。