おまけ「赤ずきんちゃん」シナリオ
赤ずきんは、おばあちゃんの家に着きいつもなら待っているあばあちゃんがいなかったので、家の扉を開けた。 部屋は暗く窓からの太陽の光だけが明るく照らしていた。 部屋に入るとあばあちゃんの家の優しいにおいがして赤ずきんのここまでの疲労も消えていきました。 赤ずきんは不思議に思いつつ、(もしかしてたら寝てるのかも)と思い声は出さず、テーブルに持っていたバスケットを置き、おばあちゃんがベットで寝てるか確認しに寝室へ行きました。 部屋はやはり暗くドアの先は足元も見えるかどうか、部屋のカーテンも閉まっていた。 手探りの中、寝室に入り、うろ覚えな部屋の配置を頭に、前に進む赤ずきんは次第に違和感を感じ始めました。 暗闇の中から聞き覚えのない音。それは固いものが折れるような音に引きちぎらられる音、赤ずきんは思わず「おばあちゃん...?」と尋ねました。 答えは帰ってきませんでした。 また1歩2歩進むといつもの優しいにおいがケモノ臭い匂いと混ざり吐き気を催すにおいに赤ずきんは、一瞬よろめいたが頬つねって意識を保ちました。 赤ずきんは幼い子供でもこの部屋から1歩でも後ずさりしたら暗闇の中の音の正体に襲われることは感じ取れていました。 足の震えは止まらず襲われる前に何か対抗出来るものはないかと考え、右に五歩ほど歩いたところにおばあちゃんの趣味でやってる裁縫道具が机の上にあることを思い出した。 机側にカーテンがあり小さい赤ずきんならそこからも逃げることが出来るかもしれない。 赤ずきんは刺激しないように机の方に近づき、机の角に右手が当たった。 手探りをしながら赤ずきんは針を手に取りました ところが机に置いてあった何かが落ち、醜い音は止み、次第に低い唸り声にかわっていきました。 その唸り声は赤ずきんに近づいてき、赤ずきんはかすれた悲鳴をこぼしづつその場で固まってしまいました。 次の瞬間左側のスカートが勢いよく引っ張られ思わず、カーテンに捕まったが、強い力でカーテンのレールが壊れ赤ずきんは部屋のドア側へと飛ばされた。 カーテンが壊れたことで暗闇のなかの正体が見えた。 そこには大きな耳と大きな目大きな赤い口の化け物がいた。 赤ずきんは飛ばされた拍子に左足を痛めていた。 動く右足で床を蹴りドアに逃げようとした時左腕に激しい痛みを感じた。 痛みのあまり恐怖と苦痛の混じり合う悲鳴をあげる。 赤ずきんは右手に力いっぱい掴んでるものを思い出した。 それを勢いよく化け物に突き刺した。 一発目は大きな耳に刺さるが化け物は狼狽えずに左腕に噛み付く、骨が軋む音が聞こえる。 また赤ずきんはすぐさま2発目の刺した。 (ぐしゃっ!)という音と共に化け物は思わず口を開けた。 どうやら大きな目に突き刺さったらしい。 化け物は思わぬ反撃に狼狽え左目はえぐれてながら部屋を出ようとしたが、方向感覚が取れずドアのとなりの大きな古い時計に頭から突っ込んだ。 その衝撃で化け物目掛けて倒れる。 化け物は後ろに下がるが頭の上に落ち動かなくなった。赤ずきんは薄れゆく意識の中、化け物が動かなくなることを確認し意識は暗闇へと誘われた。 赤ずきんは目を覚まし当たり見渡す。 (夢ならどれほど良かっただろう...)と思いながら目の前の化け物の亡骸が目に付いた。 「おばあちゃんを探さなきゃ...」 赤ずきんは今まで感じたことの無い疲労と体の重み感じながらベットに向かったが、そこには赤黒シミだけが残っていた。 ふと化け物の腹部が膨れてることに気づき、 赤ずきんはキッチンから大きな包丁を化け物の腹部に突き刺しました。 ノコギリで木を切るように腹をかき割った。 ヌメヌメする赤黒いもの手で分け胃が煮え返るような匂いの中赤ずきんは探しました。 化け物の中から見つかったのは肉片に混じった布切れと白くて固いものだけ赤ずきんはとにかくヌメヌメして膨らんだものを叩き割って確認しました。 心臓も肝臓も腎臓もすい臓も赤ずきんには分かりません。ただひたすらに確認しました。 「やっと見つけた...」 あったのは赤黒い体液のついた長い白い毛が巻きついたおばあちゃんの愛用のメガネだった。 あばあちゃんを探すのに時間がかかり夜になり月明かりが窓から光が差し込んでいた。 窓の反対側には全身が映るくらい大きい鏡があり、ふと自分の姿を見たくなった赤ずきん鏡の前にたってみた。 「すごく綺麗...!」そこには赤いドレスを着てるような自分がたっていた。全身真っ赤でお姫様が着るような赤いドレス来てる自分に高揚感感じ思わずにやけてしまった。 今となってはこの部屋の匂いになれ、おばあちゃんの匂いと頭が真っ赤になる匂いが混ざって気持ちが高ぶりすぎて息も荒くなっていた。 「おばあちゃんのメガネはあったけど...」 赤ずきんは見渡してもおばあちゃんは見当たらない。 赤ずきんは思いました(おばあちゃんにこの綺麗な服を見せたい...) 赤ずきんは外へ探しに行きました。 おばあちゃんが渡そうとしてた血溜まりの床に落ちた真っ赤なずきんを被って、 既に居ない祖母を探しに、 あの大きな耳の化け物に似た生き物を見つけては、はらわたの中を探しながら... 思ってた以上に文章が長くなってしまったのとちょっとした短編小説みたいになってしまいました。 語彙力が無さすぎて意味わかんないことになってるかもしれませんが、もしここまで読んでくれていたら本当にありがとうございます! 拙い文章で申し訳ないです。 赤ずきんちゃんの病みが描きたかった!(本音) 終わり!