姉の誘惑
最近、日課になっていることがある。 基本的に姉は昼前まで起きてくることがない。別にそれでもいいのだが、今後のことを考えると生活サイクルは健全であったほうがいい。何より、せっかく姉と暮らせるのだから、姉と一緒の時間は長い方がいい。そんなわけで、毎朝姉を起こすことになったのだ。 困ったことに姉は裸で寝ているので、起こすときも裸なのだ。朝から姉の裸は刺激が強すぎる。そもそも部屋に入った時点でいい匂いがするし、僕の理性は蒸発寸前になる。きっと姉もそれをわかっているのだろう。眠そうな顔の中に、にやにやとした小悪魔が棲んでいるのが丸わかりだ。 「おはよ~おねえちゃんで興奮してるイケナイ弟くん♪」 「おねえちゃんだって人のこと言えないだろ」 「お、生意気言うようになったな~?」 姉は僕の腕を引っ張り、布団の中に引きずり込む。姉のやわらかい素肌と匂いを貪り、朝食が冷めるのも気にせずに、今日も僕たちは野生に戻る。 しあわせな日課だ。