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領主様のコレクション 2
暗い殺風景な部屋に、少女の熱い吐息が吸い込まれていく。領主の指に弄ばれ、少女の身体は熱を帯び、淫靡な汗に乗せて若い雌の甘酸っぱい体臭が立ち込める。 「もっ、もうお許しくださぁっ……」 絶頂の余波で言葉もままならない。足腰からは力が抜け、余韻を貪るように痙攣を止めない。汗と涙と涎が震える身体から弾け落ち、足元の愛液と混ざりあっている。領主は少女に快楽を刻んだ指でその火傷しそうな水溜まりをひとつ掬い、少女の太ももに擦り付ける。小さな悲鳴とともに縄が軋む。 「許すとは、何をかね?」 領主は立ち上がり、少女の顎を引き寄せ唇を奪った。苦悶の嬌声を味わい尽くし、少女の熱い舌を犯し尽くし。愛おしさを引きずるように唾液を引き、捻じ伏せるような口づけを終える。 「君たちは果実だ。自分の領地に実っている果実が食べ頃になったから、食べているだけだ。許すも何もあるまい」 少女にはもはや言葉を返す気力がない。 「育てたのはわしではないがね。とはいえ、果実を育て、収穫し、出荷するのは農夫の生業。君の両親はあらゆる意味で農夫で、わしはあらゆる意味で領主なのだ」 領主の指が再び少女の股間に迫る。拒む術はどこにもない。 「じつに美味だよ。両親はいい仕事をしたね」 領主の指が、乾ききらない少女の陰核に触る。上下に撫で、左右に捏ね、円を描いた。みずみずしい果実は味わいつくされ、悲鳴は闇へと消えた。