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「ヒガシニシキタミナミニマイマキガイ」 体長：20mm～25mm 紫と白の特徴的な外殻が特徴である 温暖な海域に広く生息する腹足網に属する貝類。 別名を、ヒカリノミタマガイ （学名：Luminosus spiritusconcha） ミニマイマキガイ科に属する貝類で、特に本種は 光輝亜目（Luminosidae）という新たに提唱された亜目に分類される。 この亜目は、その名の通り、貝殻が光を放つという 特異な特性を持つ貝類であり、互いに発する光をめがけて 群れをなし大規模なコロニーを形成する。 このコロニーは時折海面からの光波によってその光輝性の外殻より 一定の光波を発生・反射し、それが大気中で屈折反射し 海面に丸い光球を浮かび上がらせる事がある。 この現象は古来より不知火として民話や伝承に語られ現代に至る。 本種の特徴的な二色の異なる貝殻の合わさったような外見は 同種を祖先とする白、紫の二色の貝による本能的な闘争、 二対の同型異種共生闘争によって決定されるものであり より力の勝る個体がもう一方を取り込むという形で決着がつく。 そのため本種の終齢成体は二色の異質の外殻をもつこととなる。 なおこの時出会うのは必ず異性同士であり、交尾も兼ねるということが 長年の研究で判明している。 終齢に達した個体は節足を生じ、波に乗って浜辺へと打ち上げられ そこで生涯で一度きりの産卵受精を行い力尽きる。 卵は無色透明であり海水とほぼ同じ境界屈折率をもつため 海水に浸るとその姿は完全に透明となる。 貝殻をと肝を除く部位が食用に適し味はカニににて美味だという。