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日焼けっ子と、一線を越える話
「にいちゃーん、えっちしよ!」 とんでもない言葉に思わず吹き出す僕を横目にスクール水着をいそいそと脱ぎだす女の子。 にいちゃんと呼ばれた僕はこの子の兄というわけでなく、「新斗」という名前を略したものだ。 まだ「ニート」という言葉が世に出回る前につけられた僕の名前は、小学校の頃、格好のからかい対象だった。それが嫌で、体を鍛えて、からかわれないように生きてきた。筋肉はすべてを解決すると思っている。 そんな名前をつけた両親は中学の頃に事故で他界してしまった。そんなとき、田舎らしく家族ぐるみで親しく付き合っていた隣の家のおじさんおばさんが、僕を引き取って養ってくれた。そんなおじさんおばさんに報いるべく、僕は高校を出たあとは都会へ出て仕事をし、毎月仕送りしている。第2の両親とも言えるぐらいに、感謝しか無い。 話を戻すと、夏季休暇で帰省して、クーラーが壊れていて暑さのあまり半裸で寝っ転がっていた僕に全裸でひっついてきているこの子は、そのおじさんおばさんの一人娘だ。夏休みで遊び回っているのか、肌は健康的にスク水の形に焼けている。 「お前・・何言ってんのかわかってんの?」 「わかってるよ~。あたし、にいちゃんのこと好きだもん。だから、ずっと帰って来るの待ってたんだから。いまお母さんたちいないし」 そう言いながら僕の上に乗っかってきて足をパタパタさせる。 「・・まぁ、お前はかわいいけど、そんなことしたらおじさんおばさんを裏切ることになるからな・・妹みたいなもんだし」 「えー?それはだいじょぶだよ。お母さんたち、『にいちゃん優良物件だからちゃんと捕まえときなさいよ』って言ってたし」 おじさんおばさん・・ちょっと変わってるとは思ってたけどそれでいいんか・・ そう思いつつも、体は正直で、くっついてる部分の肌の体温やその肌のきめ細やかさを感じて、あそこが大きくなってしまう。 「あっ、おちんちん大きくなってきた。よいしょっと・・はむっ」 大きくなってしまった僕のあそこを口に含み、上目遣いで「ほう?ふはい?(どう?うまい?)」と聞いてくる。 「お前・・僕も男なんだからな・・もう知らないぞ・・」 そうして、真夏のプロレスごっこが幕を開けた。 ・・・ 日が暮れ始める頃、僕の前には「既成事実げーっと!」とほほえみながら、股から垂れるたくさんの僕の精液をこれみよがしに見せつける女の子の姿があった・・。 -------------------------------------------- いぬちく先生の「いとこのこ」1巻発売を勝手に祝って日焼け長髪っ子。足裏、いいよね・・ あと2作ほど続くと思います。