1 / 2
ボクの×××なおじさん (1)
「じゃーね、陽葵(ひまり)ちゃん!」 「うんっ、また明日ね!」 「ばいばーい!」 友だちに手をふりながら、ボクは小走りでかけだした。走るたびに、背中でランドセルがゆれて音をたてる。 今日も一日楽しかった! お昼の給食は大好きなカレーライスだったし、体育の授業はバスケでスリーポイントシュートをきめられた。外はすっごくいい天気で、夏服になったばかりのブラウスが汗ばんじゃうくらいに暑いけど、そんなの、ぜーんぜん気にならない!! 学校から十五分くらいはなれたところにある、ちょっぴりボロっちいアパートが見えてきた。外についた階段をのぼっていくと、カンカンカン……って楽器みたいな音がするんだ。 二階の「203」って書かれた部屋の前で立ち止まったボクは、ポケットの中から小さいカギを取りだした。ドアノブの真ん中にあるカギ穴に差しこんで回すと、かちゃんと音がしてドアが開く。 「たっだいまー! おじさん、いるー?」 本編はこちらから。(小説、R-18) https://www.aipictors.com/works/305215/