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ガトーショコラ錬金術師(短編あり)
私はうさ耳を付けた錬金術師だ。錬金術というと、金属や薬草を使って魔法のようなことをするイメージがあるかもしれないが、私はそういうことには興味がない。私が興味があるのは、チョコレートだ。特に、ガトーショコラというチョコレートケーキにはまっている。ガトーショコラは、チョコレートと卵とバターと砂糖を混ぜて焼くだけでできる簡単なお菓子だが、その味は絶品だ。中はふわふわで、外はカリカリで、口に入れるととろける。チョコレートの濃厚な甘さと苦味が絶妙に調和している。 私はガトーショコラを作るのが大好きだ。毎日のようにオーブンで焼いては食べている。でも、それだけでは満足できない。私はガトーショコラをもっと美味しくする方法を探している。錬金術師としての知識と技術を使って、チョコレートや卵やバターや砂糖の性質を変えてみたり、新しい材料を加えてみたりしている。私の目標は、究極のガトーショコラを作ることだ。 今日も私は自分の研究室でガトーショコラを作っていた。今回は、チョコレートに少しミントのエキスを加えてみた。ミントは清涼感があって、チョコレートと相性がいいと聞いたからだ。オーブンから出したガトーショコラは見た目は普通だったが、香りはミントが強く感じられた。早速一切れ食べてみると・・・うん、これは美味しい!ミントの爽やかさがチョコレートの甘さを引き立てている。でも、ちょっとミントが多すぎたかな?口の中がすっきりしすぎて、チョコレートの風味が薄れてしまったような気がする。次回はもう少しミントの量を減らしてみよう。 私は自分の作ったガトーショコラに満足しながら、残りの部分を冷蔵庫に入れた。そして、机に座ってノートに今日の結果を書き込んだ。私は自分の研究を丁寧に記録している。どんな材料を使って、どんな割合で混ぜて、どんな温度でどんな時間焼いたか、そして、できあがったガトーショコラの味や見た目や香りはどうだったか、などを詳しく書いている。私はこれらの記録をもとに、次の研究の計画を立てる。私は自分の研究に真剣だ。 私はうさ耳を付けた錬金術師だが、私は普通の錬金術師ではない。私はガトーショコラの錬金術師だ。私はガトーショコラに魅せられて、その美味しさを追求している。私はガトーショコラのために生きている。私はガトーショコラが大好きだ。