幼馴染との再会
※前作の「幼馴染との別れ」の続きです。 ※記事詳細: ※文章は少し長めです。誤字脱字ご了承ください。 約束した2年が経過した。今、自分の目の前に2年前の告白を振った幼馴染の彼女がいる。 この2年間は色々あった。あれから幼馴染の彼女は、テレビでよく見るようになった。 外見は綺麗になり、周りは驚嘆していたが、自分にとっては予想通りだった。 容姿に自信がなかった幼馴染の彼女。しかし、自分はそれを否定した。 あれだけ立派な物もあり、整った顔立ちで何が容姿に自信が無いか。 性格も◎本来は明るくて誰にでも話しかけられるコミュ力があるにも関わらず、 外見が…眼鏡が…と言っていたのでうまく話せていなかっただけだ。そんなことはない。 幼馴染の彼女の悪い表現に自分は否定し続け、常に肯定していった。 だから…告白を断り後悔しかなかった。どれだけ自分は力が無いか。幼馴染の彼女が凄いと分かっていながら何もしなかった自分。 女優になるという夢に向かう幼馴染の彼女。 何もしない自分。 何をどうすればいいかすらわからなかった自分の出した答えは、 「幼馴染の彼女がいつもやっていた事を自分が真似する事だった。」 学業は常に下位だったが、上位に食い込めた。学内の課外活動にも力を入れた。 周りから、変わったと言われたがそんなことは無いと自分は否定した。 離れていても、ここまで幼馴染の彼女への想いがあるとは自分自身に驚いた。 そして、いまこの日を迎えた。正直に言って2年前と彼女は違う。 なぜ、2年後の今日。指定してきたのか意味が分からなかった。 幼馴染の彼女が何か自分に喋っている。 しかし、雨が強くて聞き取りづらい。 少し間が空いた。そして、幼馴染の彼女が大きな声で自分に話す。 彼女:「これが…最後です。私と結婚を前提に付き合ってください!」 自分:「!?」 自分は混乱した、そして否定した。自分は大した事は無い。周りにはもっと凄い人がいる。 …結婚という言葉が聞こえたのは何かの間違いだと。 幼馴染の彼女は、うんうんと傾きながら自分の話を聞いていた。そして笑いながら喋り始める。 彼女:「まるで…自信が無かった自分を見ているようだよ(*\'ω\'*)」 自分:「…」 彼女:「〇〇君、良く聞いてください!私の夢を笑わずに、容姿に肯定し隣にいても嫌がりもせず! いつも応援していてくれて、〇〇君は私にとって魅力しかない存在です。それとも…本当に嫌ですか? 本当に私の事が嫌で断るのならそれはそれで諦めます。でも…周りが…凄い人が…そんな理由で断るのであれば 私は諦めたくないです!」 自分:「…」 そりゃあ…初恋の人と一緒に居たいと思うのは当たり前だよ。 と言いたいが言えるはずもなかった。 幼馴染の彼女は続ける。 彼女:「自信なんて後から付いてきます!だから…もし少しでも好意があるのなら…お付き合いしてください。 ずっとあなたの事が昔から好きです。」 ああ…自分は馬鹿だな…2年…2年間だよ。自分よりも優れた人はいたはず。 なのに…この好意は自分に一筋だ。うん。自分に正直になるだけでいい。 2年前に間違った選択をした。本当は好きなのに… 自分は関わらない方がいいと勝手に判断した自分が愚かだ。 伝えよう。自分も本当は好きですと。 自分:「はい。自分もずっと前から好きです。こんな自分でよければよろしくお願いします。」 彼女:「!!!」 幼馴染の彼女は涙を流し嗚咽し数分が経った。 「やった!!!」と喜んでいた。また、両手で何度も万歳していた。 そして、自分は幼馴染の彼女に一言伝える。 自分:「でも…結婚はまだ早いです。まずは彼氏彼女の関係から。」 彼女:「…まぁいいかな…はい!これからも末永くよろしくお願いします!」 まるで、嫁入りにいくセリフをしゃべった気がするが気のせいか… こうして、幼馴染の関係から彼氏彼女の関係に変化した。 余談だが、 いつから好きだったの?と幼馴染の彼女に言われたので、 幼稚園の頃からと正直に伝えたら。馬鹿野郎!と言われ軽くビンタされた。 しかし、何回もビンタされたら痛い。 彼女:「それだったらOKしてください!私はねぇ、2年間の間自分を責めたよ。 魅力が本当は無かったとか…地味だったからなのかなとか…だから…自分を綺麗にしてみました(*\'ω\'*)」 笑いながら話しかける彼女。うん。ごめんなさい。自分は何度も彼女に謝った。ビンタをされながら… 痛い…ふと彼女を見ると、小悪魔のような笑みを浮かべていた。 …あれ、これ選択肢間違えた? そして同時に悟った。自分は彼女の尻に惹かれるんだろうなと。 後日、彼女に自分が想いを伝えた瞬間を週刊誌の画像に撮られたそうだ。 その写真を見て自分と彼女は笑っていた。 …周りが相当騒いでいたのは今も記憶にあるけれど。 それ以上に嬉しい気持ちが勝っていたからこれでいいと2人して会話した。 次回に続く。