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【キラキラ】橙臣ちゃんの好きな食べ物

私は桃宮ちゃん、橙臣ちゃんと一緒にカフェでケーキを食べています。桃宮ちゃんはおいしいケーキを食べてテンションMAX、目もキラキラ輝いています。・・・どうしてこの3人でケーキを食べるなんていう状況になっているのか、ちょっと説明をしましょう。 ある日、桃宮ちゃんからメールが届きました。内容としては限定ケーキを食べるのに付き合って欲しいというお願い。なんでも、そのケーキはカップル限定メニューだそうで、桃宮ちゃんだけでは食べられないそうなのです。だからといって15歳の桃宮ちゃんと33歳の私では外見上無理があるんじゃないかなとは思ったのですが、同級生男子を差し置いても私に声を掛けてくれたのです。協力してあげたくなりました。 そこで待ち合わせ場所のカフェ前まで行くと、桃宮ちゃんだけでなく橙臣ちゃんも一緒でした。私はちょっと混乱します。カップル限定メニューを食べに行くのに3人ってどういう事なんだろう?しかし、桃宮ちゃんは平然とカフェに入ると、その限定ケーキを3人分オーダーしました。応対してくれた店員の男性は当然こう口にします。 「お客様、大変申し訳ございませんが、こちらのメニューはカップル様限定となっております」 さて、桃宮ちゃんは何と説明するのだろう。私と橙臣ちゃんは桃宮ちゃんに視線を注ぎます。桃宮ちゃんは自信満々に口にしました。 「このおじさん二股かけてるので、私もこっちの子も彼女です!」 私と橙臣ちゃんは揃って顎が外れるほど口を開いてしまいました。ていうか桃宮ちゃん、それはひどい。まるで私が女の子をとっかえひっかえ遊んでいる男みたいじゃないですか。店員さん、何とか言ってやってください。 「・・・これは失礼いたしました。ご注文承りましたので、お席にてお待ちください」 納得しないで!?しかし私が何か言う前に、店員さんはキッチンに向かってしまい、桃宮ちゃんは勝利のVサインを私たちに向けてきます。そして程無くして、私たちの席にケーキが届いたという訳でした。 「おじさん、このケーキおいしいね!」 「私、味なんかしないよ。桃宮ちゃんのせいで私完全に二股男って思われてるもん。すごい居心地悪い」 「えへへ、ごめーん」 「大体さ、男1人対女2人のカップルを認めるお店だったらさ、桃宮ちゃんと橙臣ちゃんの女同士カップルって言い張っても通用したでしょこれ。橙臣ちゃんからも何か言ってやってよ」 そう言って私は橙臣ちゃんに視線を向けますが、橙臣ちゃんはどこかつまらなさそうな顔をしてケーキを食べています。どうしたんだろう。 「ありゃ。もしかして恋織ちゃんには甘すぎたかな」 「ちょっとね。まあ、コーヒーあるし何とかなるから」 橙臣ちゃん、あんまり甘いもの得意じゃないのかな。クリスマスケーキは普通に食べてくれてたけど、あっちは許容できる甘さの範囲だったのかな? 「桃宮ちゃん、橙臣ちゃんが甘いもの得意じゃないって知ってるなら、何で橙臣ちゃん呼んじゃったの?かわいそうだよ」 「うーん、ギリ行けるレベルの甘さかと思ったんだけどねー。ごめんね恋織ちゃん。あ、でも本題はケーキ食べてもらう事じゃなくて、おじさんと仲良くして欲しいから呼んだんだよね」 「「え」」 私と橙臣ちゃんが揃って声をあげます。 「だってさー、恋織ちゃんがおじさんの事嫌いなままじゃ、やりづらいんだもん。私は恋織ちゃんともおじさんとも仲良くしたいから、恋織ちゃんとおじさんも仲良くして欲しいなって」 「勝手言わないで。私は早渚と仲良くするつもりないから」 橙臣ちゃん、にべもない。しかし桃宮ちゃんは不敵に笑います。 「ふっふっふ、いいのかなそんな事言って。知ってる?おじさんって料理上手いんだよ。恋織ちゃんの好きな料理もおいしく作ってくれるよ?」 「食べ物でつられるなんて弥美くらいでしょ・・・」 「おじさん、恋織ちゃんの好きな食べ物教えてあげるね。ミートボールでしょ、ウインナーでしょ、ハンバーグに唐揚げにー、カレーも好きだよねー」 ・・・小学生男子かな?お肉好きなんだ橙臣ちゃん。好きな食べ物をバラされた橙臣ちゃんは真っ赤になって桃宮ちゃんに抗議します。 「こ、こら弥美!何言ってるの!みかんとか、酸味のある果物も好きだから!」 「お肉好きなのは否定できないんだね」 私がそう言うと、すごい目で睨まれました。桃宮ちゃんは気にせず私に話を振ってきます。 「おじさん、そういうの入ってるお弁当とか作れるでしょ?」 「うん、簡単だね。ただ、栄養バランスと彩りが偏りまくるけど。茶色くてお肉の匂いが迸るお弁当になるのは間違いないね」 その時、橙臣ちゃんのお腹から可愛らしい『くぅ』という音が鳴りました。橙臣ちゃんは顔から火が出るくらい赤面して私に弁明します。 「ち、違うから!ちょっとダイエット中でお腹空いてるだけで、別にアンタにお弁当作って欲しい訳じゃないから!」 「いーや、これは恋織ちゃんもうお肉の口になっちゃったね。おじさんの作ったお弁当食べたくなっちゃった顔じゃん。そうだ、今度おじさんの家に遊びに行ってお弁当交換すればいいんじゃないかな!恋織ちゃんがおじさんのお弁当作って、おじさんが恋織ちゃんのお弁当作るの!」 「ああ、それ楽しそうだね。事前に日時相談してもらえれば、対応できると思うよ」 好きなものがいっぱい入ったお弁当を食べて幸せそうにする橙臣ちゃんの顔が思い浮かびます。うん、悪くないな。 「・・・い、いいの?お弁当食べた後に『次は私のソーセージも味見してもらおうかなぐへへ』とか言っておもむろにズボン脱いだりしない?」 「したら私逮捕されるでしょ!私を何だと思ってるんだい橙臣ちゃんは」 この子、ちょっと妄想力が強いのかも知れない・・・。 「全くもう。予定、決まったらメールしてね」 そう言って、私は橙臣ちゃんの頭を撫でてみます。前に桃宮ちゃんが頭を撫でてやると喜ぶと言っていたので実践してみたのですが、確かにあんまり嫌がっているようには見えません。 「・・・分かった。後でメールする」 約束成立。さて、家に帰ったら昔玄葉が使ってたお弁当箱探しておかないと。ちょっと楽しみです。

コメント (17)

thi

肉食女子ですね

2025/01/16 13:51

早渚 凪

二次元キャラじゃなかったら体脂肪率とか肌荒れとかがえらい事になってそうですw

2025/01/16 15:03

うろんうろん -uron uron-

昨日の流れから好きな食べ物にカレーはかかせないよね!w

2025/01/15 13:03

早渚 凪

橙臣ちゃんがシンプルにお肉系やガッツリ系が好きなだけなので、多分フライドポテトとかチャーハンも好きだと思います。 しかしいくら橙臣ちゃんがカレー好きでも必殺玄葉カレーは食べられないと思いますw

2025/01/15 13:47

ルノハ
2025/01/15 12:05

早渚 凪

2025/01/15 13:44

猫団子🐈‍⬛🍡
2025/01/15 10:20

早渚 凪

2025/01/15 13:44

五月雨
2025/01/15 09:16

早渚 凪

2025/01/15 13:44

杖先なぎ
2025/01/15 07:47

早渚 凪

2025/01/15 13:44

サントリナ
2025/01/15 03:04

早渚 凪

2025/01/15 13:44

もみ

美味しそう🤤

2025/01/15 01:20

早渚 凪

桃宮ちゃんなんてフォーク使うのやめて手づかみでがっつりいってますからね。よっぽどだったんでしょう

2025/01/15 13:44

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2024年7月よりAIイラスト生成を始めた初心者です。 全年齢~R15を中心に投稿します。現在はサイト内生成のみでイラスト生成を行っています。 ストーリー性重視派のため、キャプションが偏執的かと思いますがご容赦願います。

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