幼馴染との別れ
記事詳細: ※文章は少し長めです。誤字脱字ご了承ください。 俺:「ごめん…付き合えない」 幼稚園から一緒だった幼馴染。俺は…このころから幼馴染の彼女が好きだった。 真面目で正直で頭も良い。そしていつも俺の隣に彼女がいた。 将来の事や、雑談などいつもいろんな話をした。 彼女の相談事や秘密の共有など、本当に楽しい時間だった。 同級生から、夫婦だといつもからかわれていたのも内心嬉しかった。 そして、高校1年の夏に幼馴染から告白された。好きだと。 でも…迷わなかった…俺は、彼女の告白を断った。 知っていた、告白された前日に芸能界にスカウトされた事を。 彼女:「〇〇君。私ね、実は…女優になりたいです!」 俺と彼女しか知らない秘密。最初は俺も驚いたがいつも裏で努力しているのを知っていた。 だからだ…俺の存在は邪魔になる。何もない自分は。 彼女の告白と同時に突然降ってきた雨がより一層雰囲気を重くする。 告白に失敗した、彼女の表情はこの世の終わりの表情だ。やめろ…俺はそんな表情を見たくない… 彼女:「わかった…〇〇君。2年後にもう1度ここに来て」 俺:「は?」 彼女の提案した意味が分からなかった。だが俺は了承した。この場を早く去りたかったから。 2年後、ここでまた彼女と会う事を約束して。 遠くから見た彼女の表情は印象に残った。 なぜなら、雨と涙が入り混じり引きつった彼女の笑顔が自分の心を締め付けたからだ。